日本における腰部脊柱管狭窄症患者は20-40歳で男性に多いとされています。症状は、腰痛、下肢のしびれや痛み、重症例では疼痛により歩行困難が生じます。
加齢や繰り返しの脊柱への負荷により、腰椎椎間板の外側にある線維輪と呼ばれる支持機構が変性し、中身の髄核と呼ばれるクッション材が脊柱管内に飛び出すことがあります。それが下肢の神経組織を物理的に圧迫して下肢にしびれや神経痛などの症状を呈すほか、腰部の炎症により腰痛を生じます。
主にMRI検査にて診断されます。
治療の開始時は運動・徒手療法、生活指導のリハビリを実施します。リハビリによる改善を認めず、疼痛による生活制限や、下肢筋に運動麻痺を生じるような重度の症状を認めた場合、手術療法が推奨されます。