日本における腰部脊柱管狭窄症患者は70歳以上で50%以上、推定600万人が罹患しているとされます。症状は、腰痛、下肢のしびれや痛み、間欠性跛行(長く歩けない)、重症例では膀胱直腸障害が生じます。
加齢や繰り返しの脊柱への負荷により、腰椎が変性し脊柱管や椎間孔の狭小化が生じます。それにより神経組織や血流の障害が生じ、下肢に症状を呈します。
主にX線、CT、MRI検査と症状から複合的に診て診断されます。
治療の開始時は運動・徒手療法、生活指導のリハビリを実施します。リハビリによる改善を認めず、疼痛による生活制限や、下肢筋に運動麻痺を生じるような重度の症状を認めた場合、手術療法が推奨されます。