30代以降の、スポーツ中の損傷が多いです。「ふくらはぎにボールが強く当たった」ような衝撃を感じることが多く、断裂したときの音が聞こえることもあります。歩行可能な場合もありますが、つま先立ちができなくなります。
踏み込みやダッシュなどで下腿三頭筋が急激に収縮した時や、着地動作やしゃがみ込みなどで急激に下腿三頭筋が伸ばされたときに発生します。
通常はMRI検査にて検査を行います。アキレス腱部の陥凹が特徴です。うつ伏せで膝を直角に曲げた状態でふくらはぎを強くつまんだ時の足首の底屈運動が消失します(Thompsonテスト)。
損傷程度によってギプスや固定装具を用いる保存的治療か、断裂した部分を縫合する手術療法か決定します。保存的治療・術後のどちらもリハビリが必要であり、再断裂を防ぐことが重要です。